中古車の査定というのは、今まで車をどのように使用してきたか、現在どのような状態であるかによって、価格が大きく変わります。基本としては、日本自動車査定協会(JAAI)の「中古自動車査定制度」という、経済産業省と国土交通省が指導している制度によって、多くの中古車の査定に大きく差が出ないように、そして、適正な流通が行われるように基準が決められています。
中古車の査定は、各会社ごとに「基本価格」を定めています。その基本価格から、該当の車がどのような状態であるかをチェックして加減していくことで、最終的に査定額を決定します。日本自動車査定協会の資格を持つ査定士による中古車の査定は、車の状態をチェックし、ポイントを加減する基準が明確ですので、査定額を分かりやすく提示することが出来ます。
◆査定において重要な項目
査定を決める大きな要素として、以下のような点が挙げられます。
①車種やボディカラー、年式など、車そのものの人気や需要などが考えられ、査定の金額を左右します。スタンダードなカラーはやはり定番として需要があります。
②人気車種やグレードなどでも、査定額が大きく変わることになります。
③査定をした時のタイミングなどの市場価格の変化も、中古車の査定価格に影響があります
④加えて、査定をする際には、まずは車が現在どういう状態であるかがとても重要です。
⑤走行距離が多ければ、査定額は少なく見積もられますし、タイヤの残り溝の状態や、外装や内装などに修理の必要な傷があれば、査定額に影響が出ます。
⑥ペットやタバコなどの臭いや汚れなども、査定のマイナスポイントになります。タバコは、いつも吸っていれば車内の臭いや汚れなどの原因となります。
⑦車の「修復歴」なども、査定でチェックする大切な項目となっています。
このようないくつかの項目を見て査定額が決められます。中古車の査定は、売りたい車種の需要がどうなっているか、また売りたい車の現在の状態など、様々な要素をチェックして、適正な中古車の査定額を決定します。